今日への手紙

今日もまた日が暮れていくのに

今年もまた落ち葉が冬を告げるのに

この命は永遠に続く

まるで限りがないように

 

記憶が全部なくなって

自分が誰だかわからなくなって

誰かの記憶をコピーして

そしたら平気で生きていける?

 

心が毎日散らばって

戻る場所を無くしている

正しい形を知らなくて

無理矢理つなげてみせるけど

 

それでもあなたは微笑んで

心配しなくていいよ。と言う

全ての罪を受けるから

この体を切り裂いて欲しい

 

 

かけがいのないもの とか

めざすべきみち とか

探すのももう辞めていい?

捨てられなくなるからね

 

自由や平等を掲げていた

雁字搦めじゃないと知った

ただそこに残っていたのは

弱い僕だけだったんだ

 

明日がみんなの

いい日になればいい。

僕には意味ない

時間だけれども

 

世界が変わって

みんな平和になればいい。

僕には意味ない、

例え世界が変わろうとも

この時代が終わろうとも

次の春が来ようとも

 

 

さよならの手紙を

どう書いていいか迷っている

あなたには強く 

生きて行け なんて言えないから

 

それでも続く

今日の自分への手紙

明日もまた悩んで

書いているだろうから。

 

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